【オシレーター系】テクニカル指標の使い方

為替相場の約6割以上は方向感の定まらないレンジ相場と言われています。レンジ相場では買われすぎれば売り圧力が強まり、売られすぎれば買い圧力が強まることから、逆張りが有効になります。逆張りを行うとき、エントリーの目安として使うと便利なのがオシレーター系のテクニカル指標です。

オシレーター系の指標とは

オシレーター系のテクニカル指標とは、相場での買われすぎや売られすぎを判断するときに便利な指標です。トレンド系指標が相場の流れを読むのに対して、オシレーター系指標では相場の変動の大きさを判断することができます。

特に一定の値幅を行ったり来たりするボックス相場においては、ボックス相場の上限付近では買われすぎのサインが出るため売りでエントリー、ボックス相場の下限付近では売られすぎのサインが出るため買いでエントリーを行えば、利益を得やすくなります。

オシレーター系のテクニカル指標にはどのようなものがある?

オシレーター系のテクニカル指標は、相場の変化の大きさを判断できる指標全般を指します。オシレーター系指標の代表的なものは以下の通りです。

・RSI(相対的指数)・MACD・ストキャスティクス・ボリンジャーバンド・サイコロジカルライン

このうちボリンジャーバンドは、トレンド系のテクニカル指標としても使うことができます。

価格変化の大きさを見極める方法

価格変化の大きさ、つまり買われすぎや売られすぎを見極める方法は、チャートに表示されている数値やグラフを見ることです。

オシレーター系指標の代表的な存在であるRSIで考えてみましょう。RSIでは、買われすぎの目安が75%以上、売られすぎの数値が25%以下というのが一般的な見方です。実際にチャートでRSIを確かめてみましょう。オシレーター系の指標の多くは、ローソク足の下に表示されます。赤いラインがRSIです。

そのため、RSIの値が緑色の75%ラインを超えたら上昇方向への変化が大きすぎると判断できるため売りでエントリー、RSIの値が黄色の25%ラインを下回ったら下落方向への変化が大きすぎると判断できるため買いでエントリーするのがセオリーです。

オシレーター系指標の注意点

オシレーター系指標は、レンジ相場での逆張りで非常に大きな効果を発揮しますが、トレンドが発生したときはまったく役に立ちません。というのも、どちらか一方向にレートが変化するトレンド相場では、常に買われすぎや売られすぎのシグナルが出ている状態が継続するからです。

上昇トレンドであれば買われすぎ、つまり売りのサインが出ている状態です。もし、オシレーター系指標のサインにしたがって、売りでエントリーすると、上昇トレンドに巻き込まれて大きな損失を出してしまいます。

チャートで確認してみると、上昇トレンドが継続していることが分かります。ピンクの丸印の箇所ではRSIで75%以上の値をとっていますが、ここで売りでエントリーするとその後の上昇トレンドに飲み込まれて損失を出してしまう可能性が高くなります。

トレンドが発生したら、オシレーター系指標の売買サインは使えないということを頭に入れておきましょう。

オシレーター系指標を使って逆張りでエントリー

次に実戦的な使用方法を紹介します。オシレーター系指標を使用して、逆張りでエントリーすることを考えてみましょう。

MACDの使い方

今度はMACDというテクニカル指標を使って見ます。MACDでチェックしておきたいのは、以下の2つのラインの位置です。

MACDライン・・・赤色

シグナルライン・・・黄色

エントリーの判断基準は以下のようになります。

MACDラインがシグナルラインを下方向に抜け、なおかつその位置がプラスの値を取っている⇒売りのエントリーポイント(緑色の丸印)

MACDラインがシグナルラインを上方向に抜け、なおかつその位置がマイナスの値を取っている⇒買いのエントリーポイント(青色の丸印)

上昇したら売り、下落したら買いという逆張りの流れを覚えておきましょう。

ボリンジャーバンドで逆張り

ボリンジャーバンドは統計学的な見地から、何パーセントの確率でこの範囲に収まることを表す指標です。

チャートには5本のラインが表示されていることが分かります。上から順に

+2σ・・・95%の確率でバンドの内側におさまる

+1σ・・・68%の確率でバンドの内側におさまる

移動平均線・・・・20本の移動平均線

-1σ・・・68%の確率でバンドの内側におさまる

-2σ・・・95%の確率でバンドの内側におさまる

これらの性質を利用すれば、±2σで逆張りのエントリーを行えば、非常に高い確率で利益を生み出すことができるのです。チャートの緑色の丸印がエントリーポイントです。+2σでは売りのエントリー、-2σでは買いのエントリーを行いましょう。

ただし他のオシレーター系指標と同様に、ボリンジャーバンドを使った逆張りはレンジ相場でしか効果を発揮しません。黄色の丸印のようにトレンドが発生しているときは、バンドウォークと呼ばれるように、ローソク足がバンドを沿うように動きます。±2σにタッチしたからといって逆張りを行うと、大きな損失を抱えてしまうので注意が必要です。

まとめ

オシレーター系の指標はレンジ相場での逆張りで有効になります。トレンドの発生にさえ気を付ければ、コツコツと利益を積み重ねていくことができるでしょう。

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