【トレンド系】テクニカル指標の使い方

FXで勝ちやすいと言われているのが、トレンドの発生している相場です。トレンド相場では上昇か下落、どちらか一方に値動きすることから、利益を上げやすいという特徴があります。そのようなトレンド相場においては、相場の方向性や相場の強弱を判断することが極めて重要になります。そのとき効果を発揮するのがトレンド系のテクニカル指標です。

トレンド系テクニカル指標とは

トレンド系指標とは、トレンド追随型の指標と言われることからも分かるように、相場にトレンドが発生しているときに強みを見せます。一方で横ばいの相場や一定の値幅でレートが上下するレンジ相場では、あまり威力を発揮しません。

さて、トレンド系指標はどのように作成されるのでしょうか。多くのトレンド指標では、価格の上げ幅や下げ幅、上昇している期間や下落している期間、さらには高値や安値更新をもとにテクニカル指標が作成され、チャートに表示されます。

トレンド系の指標が教えてくれることは、上昇トレンドのときは買いのサイン、下降トレンドのときは売りのサインです。

トレンド系のテクニカル指標にはどのようなものがある?

トレンド系指標とは、トレンドの判断を行うことのできる指標全般のことを指します。トレンド系指標にはいくつか種類があります。代表的なものは以下の通りです。

・移動平均線

・一目均衡表

・エンベロープ

・ボリンジャーバンド

この中で最も有名なものは移動平均線でしょう。とても使いやすいので、初心者の方にもおすすめです。

またボリンジャーバンドはレンジ相場で逆張りを行うときにも使うことができるため、オシレーター系指標として分類されることもあります。

トレンドの判断方法は?                                

それでは実際にトレンド系指標を使ってトレンドを判断することを考えてみましょう。まずは移動平均線を使って考えてみます。 

トレンドの方向

移動平均線を使ってまずわかることはトレンドの方向です。ローソク足と移動平均線の位置を比較すると、移動平均線がローソク足の位置よりも上にあるときには上昇トレンド、移動平均線がローソク足の下にあるときには下降トレンドと判断することができます。

下のチャートはドル円の15分足ですが、25本線の移動平均線(黄色)を表示させています。下落局面にあるとき移動平均線はローソク足よりも上に、上昇局面にあるとき移動平均線はローソク足よりも下にあることが確認できます。

トレンドの強弱

トレンド系の指標ではトレンドの強弱を知ることができます。移動平均線の場合、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」という非常に有名な売買サインがあります。このサインが現れたときは、強いトレンド相場に突入することが多くなります。

それではドル円のチャートでゴールデンクロスやデッドクロスを探してみましょう。

短期5本の移動平均線・・・赤色

中期25本の移動平均線・・・黄色線

デッドクロス・・・移動平均線の短期線が中期線を下抜けしているポイント。緑色の丸印で囲んでいます。

ゴールデンクロス・・・移動平均線の短期線が中期線を上抜けしているポイント。ピンク色の丸印で囲んでいます。

デッドクロスが発生した後は強い下落トレンドが、ゴールデンクロスクロスが発生した後は強い上昇トレンドが発生していることが確認できます。

トレンド系指標でエントリー

次にトレンド系指標の実戦的な使い方を考えていきましょう。トレードで重要なのはエントリーの判断です。

トレンド系指標は、前述したようにトレンドの性質を判断するとき役に立つものです。そのため、基本的にはトレンド相場でのみ効果を発揮します。

押し目や戻り目でエントリー

トレンドの発生している最中の押し目や戻り目は、エントリー絶好のタイミングとなります。まずは1時間足や4時間足などで、中長期的なトレンドの方向性を見極めます。トレンドが発生していると判断できれば、15分足など短期のローソク足を表示させましょう。

下のチャートでは、上昇トレンドが発生していることが確認できます。ここで一目均衡表を表示させてみると、オレンジ色の丸印の箇所でローソク足と灰色の雲が接しているポイントがあります。雲は下落トレンドの抵抗ラインや上昇トレンドのサポートラインとして機能することから、オレンジ色の箇所でサポートが働き、再び上昇すると予想できます。

この地点がロングのエントリーポイントになります。ここでは一目均衡表を使って説明しましたが、移動平均線の場合は、ローソク足と移動平均線が接した地点が押し目や戻り目のポイントとなります。

トレンドの転換点でエントリー

トレンドの転換点でエントリーすれば、トレンド開始からの値幅を取ることができるので、大きな利益を得やすくなります。一目均衡表では雲を抜けたときがトレンドの転換点と判断できます。

ドル円15分足のチャートで確認してみましょう。はじめは上昇トレンドだったのが、徐々に値下がりし始め、オレンジ色の丸の箇所で雲を下方向に抜けていることが分かります。上昇トレンドから下降トレンドに転換したと判断できるため、売りのエントリーポイントとなります。

まとめ

今回はトレンド系テクニカル指標の使い方を紹介しました。トレンドの方向性や強弱、さらにはエントリーポイントを見極めるときに非常に有効になります。ファンダメンタルズ分析とあわせて使用すると、精度の高いトレードができるでしょう。

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